なんであんな姿(天狗)に?
元々は「神社といえば狐だろう」くらいの軽い気持ちで狐キャラを出そうと思いついたわけですが、
「景品交換用に置きたいから小さいマスコットがいい→じゃあ管狐かな→管狐ってどんな妖怪だっけ」
という流れで調べていくうちに、管狐の大本が天狗の神様「飯縄権現」にあると知り、そこからどんどん勝手に肉付けされていきました。
もちろん自作シナで神仏の名前を使うにあたり、飯縄権現について色々と調べて可能な限り元ネタ?を入れようと思ったのですが、もはやあの口調からしてやりたい放題なので何言っても言い訳できない感じに仕上がってしまいました。フィクションということで許してください。
※以下の説明では、「作中」はシナリオ『冒険者神社』を指し、「三郎」は作中に登場するNPCを指し、「飯縄権現」は作中の三郎の元になった実在する神仏を指すこととします。
三郎の元ネタ
元ネタ1.飯縄(飯綱)権現:飯縄明神、飯縄智羅天狗、あるいは飯縄三郎とも呼ばれる、日本八天狗に数えられる烏天狗形の神仏です。作中での三郎の名はここから来ています。ファイル名やフラグ名なんかにちょくちょく「飯縄」の文字が使われているのは、本当は狐から天狗に戻ったときの名を飯縄にしようと思っていた名残です。作中で飯縄と呼ぶのはあまりに直接的すぎたのでやめました。
本来は三鈷杵を咥えた狐の上に乗っている姿だというので、最初はそんな感じのバトルグラを描こうとしたら描くのが面倒画面サイズにうまく収まらないことに気づき、狐は両脇に添えることにしました。
飯縄権現の姿には以下5柱の神仏の特徴が含まれているということで、作中でもそれを基にしたスキルをアルティメット体に持たせています。
実はアルティメット体が所持するスキル・召喚獣カードの裏面に元ネタの神仏の簡易説明があったりするので、そこと被りそうな説明は省略します。
元ネタ2.迦楼羅天:インド神話の神鳥ガルーダが仏教に取り入れられた姿です。日本の天狗の見た目はこの神仏がモデルになってるとか何とか。
作中の三郎は「迦楼羅の翼」という付帯能力を所持しています。毒を食らう迦楼羅天からのイメージで、状態異常を自動回復する設定になっています。
元ネタ3.歓喜天:前身は像頭の神様ガネーシャです。某ソシャゲの経験値&コイン稼ぎでお世話になったキャラの影響で金銀財宝のイメージがどうしても離れなかったので、作中でも「歓喜の財」という名前の回復スキルになりました。
元ネタ4.荼枳尼天:人を食う女夜叉ダーキニーが仏道に帰依した神仏です。「願いを叶える」「豊穣の女神」「人を呪う術」という3点で「荼枳尼の呪」というスキルになりました。状態異常ばら撒きスキルですが、たま~~にPC側を回復します。
元ネタ5.弁才天:七福神でお馴染みのあの神様です。「弁財天」表記だと財の字が「歓喜の財」とかぶるので、芸事の神様である部分をフィーチャーして作中では弁才天という表記を採用し、さらに「弁才の智」というスキルにしています。効果が地味すぎるんですが。
元ネタ6.不動明王:五大明王の中では不動の(シャレではない)人気と知名度を誇るであろう神仏です。青い肌、剣と索、明王特有の怖い顔、背後の迦楼羅焔など、外見的要素の6~7割くらいが飯縄権現に取り入れられています。
三郎が持つ「不動の忿」は神仏モチーフスキル唯一の純粋な攻撃スキルです。一応適性レベル15にして引き当てにくくはしましたが、テストプレイ中に何度もいきなり1ターン目から撃たれて死にました。やめろ。
作中の三郎について
あの口調については「弁舌の神(弁才天)が女神なので女口調」という理由でのキャラ付けです。多方面から怒られそう。
【追記】安直なキャラ付けをしていましたが、飯縄権現の大本(=稲荷神)の天女・荼枳尼天が戦神として崇められていくうちに勇ましい男性体に変化していった、という経緯があるため、この「なぜか女口調」といういい加減な設定もあながち間違いではなかった・・・?と勝手に思いました(間違いすぎてる)。フィクションだから許して…。
ちなみに「三郎自身は普通に喋ってるつもりがなぜか勝手に天女フィルターがかかってしまい、他者にはああいう口調に聞こえる」というどうでもいい裏設定があります。
履いてるブーツは鳥の爪モチーフですが、歩くどころか立てない仕様です。昔あんな感じの絶対歩けないヒールの画像を見たことを思い出し、「まあ三郎は天狗だし神通力でどうにかなるでしょ」とデザインに採用した次第です。